いなもち医院便り
今月のいなもち医院から
2025-01-20
~ 栄養と水分、動くことの大切さについて ~
今年の1月20日は大寒にもかかわらず3月下旬のぽかぽか陽気で春が近くなって
いると思いながら過ごしました。
暖かいと筋肉の柔軟性が増して動きやすさを実感します。
70代になって同じ姿勢を長時間続けずに、こまめに姿勢を変えて全身の筋肉を
使う生活習慣の大切さを、今回の体調不良からの回復で気づきました。
体調を崩して救急入院した当日は朝食護、ずっと絶食状態で点滴だけでした。
その後も、高熱が続いている間は、通常のカロリー摂取、栄養摂取はできず、
食事を落ち着いてできるまでに1週間かかりました。
それからも検査や処置に合わせて絶食、回復食とイレギュラーな食生活が
続き、退院時には61Kgあった体重が55Kgとなり1割も減ってしまいました。
そのため、健康状態は回復したのですが、体力や筋力回復のための期間が
必要になったのです。
若いころの健康管理との違いを改めて認識しています。
このような体験をした直後、たまたま日本慢性期医療学会が提唱している
「急性期後症候群」というキーワードと出会いました。高齢者の急性期医療は、
治療と同時に、栄養管理、水分補給、リハビリでADLの維持を図ってから
退院しないと日常生活復帰にはリスクが伴うという考え方です。
今年の11月には大阪で学会があるそうで興味深く思っています。
栄養と水分、活動を大切にしましょう
院長 稲用博史
