いなもち医院便り
今月の興味を持っていること
2023-04-20
~ 春の食材について ~
新年度がスタートしました。
桜が咲き始める時期の桜餅に始まって、蕗の薹、菜の花、
タラの芽、新玉ねぎ、春キャベツそしてタケノコと、
春の食材がどんどん食卓に姿を現します。
春の食材の特徴は、香りと苦みで、食べると身体が春の空気で
爽やかになる気がします。
栄養学では苦みは植物アルカロイドという新陳代謝を高める働き
の成分と知られています。植物アルカロイドは、生薬として漢方
薬に応用されている生理効果のある成分です。
薬ではないけれど、季節の身体を整えてくれる旬の食材は嬉しい
自然の摂理です。旬の食材が身体を整えてくれるなら、伝統料理
のメニューで骨粗しょう症やロコモ予防が出来るかもしれないと
思いながら、調べてみると、ヨモギにはミネラルが豊富に含まれ
ていて、カルシウムも豊富とありました。
5月はヨモギ柏餅が楽しみですね。
院長 稲用 博史

今月の興味を持っていること
2023-03-20
~ マイオカインについて ~
立春を過ぎて、陽射しが春めいて、夕方が明るくなってくると、
活動的な気持ちになりますね。
秋から冬にかけて、ゆっくりスクワットや腸腰筋運動を紹介しま
したが続けられていますか?
どちらも継続は力なり。もし続けておられたら、そろそろ筋力
向上を感じられる頃です。
もし続けられないと悩んでおられるなら、1回1回の運動で起き
るメリットを知ると続けずにはいられない気持ちになります。
そのために、今月はマイオカインについてです。
マイオカインとは若返りホルモンと呼ばれている、今、
話題の生体成分です。
マイオカインの生理効果は、筋肉を作る、骨を作る、抗炎症、
免疫力向上、脂肪燃焼です。
最後の脂肪燃焼の影響は大きく、動脈硬化、高血圧、認知症
にも良いとされています。
マイオカインは筋肉が新しく出来る時に生成されるので丁度良い
負荷をかけ続けるゆっくりスクワットや腸腰筋運動はお勧めです。
1回1回の運動の度にマイオカインが分泌されて身体全体に
良いことをしていると知って続けましょう。
マイオカインについて興味のある方は質問してください。
院長 稲用 博史

今月の興味を持っていること
2023-02-20
~ 筋肉を動かすこと ~
立春を過ぎて、暦の上では春ですが、
まだまだ朝夕の冷え込みは厳しいですね。
暖房や保温をしていても、気になる寒さですが、
身体を動かすとぽかぽかと暖かくなり、
改めて筋肉を動かすことに興味を引き付けられています。
ゆっくりスクワットや、座って腸腰筋運動など、
お尻や体幹の筋肉を動かすと
身体全体の循環が良くなります。
この時、筋肉からメッセージ物質が出て、
脳や内臓の活性化を促してくれるために、
認知症状を和らげる効果もあると解ってきました。
また手指や足指の筋肉、口の周りの筋肉は小さいですが、
脳活動の領域は広いため、作業や歩行、
会話による脳の活性化が充分期待できます。
注意したいのは胸周りの筋肉です。
生活動作では縮む方向の動きが中心ですから、
水泳など胸周りの筋肉を大きく動かす
全身運動を意識して取り入れるのが良いでしょう。
筋肉を使うことは、若さを保つ事に繋がります。
毎日運動する習慣を身につけましょう。
院長 稲用 博史

今月の興味を持っていること
2022-12-20
~ 腸腰筋という少しマイナーな筋肉 ~
本格的な寒さが訪れていますね。
寒い時期は筋肉が強張りやすく動きにくさを実感しがちですが、
腸腰筋を動かすと、身体を内側から温めることが出来るので注目しています。
大腰筋に比べてあまり話題にされないマイナーな筋肉ですが
骨盤を支えている大切な筋肉です。
腸腰筋は、身体の深いところ骨盤の内側にあり、お尻の筋肉と対になっています。
骨盤を外側から支えているのがお尻の筋肉、骨盤を内側から支えているのが腸腰筋です。
腸腰筋は、椅子に座ったまま膝をあげることで動かせます。
ソファーや背もたれのある椅子に座り背骨全体を背もたれに預けてリラックスします。
そして自然な呼吸をしながら、
無理のない範囲で10回程度、膝をあげる自主トレをしましょう。
腸腰筋が動いて、お腹の深いところが温まりますよ。
寒い朝の動き始めにお勧めの自主トレです。
腸腰筋の自主トレに興味がある方は相談してください。
今年もいなもち医院便りをお読みいただきありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
院長 稲用 博史

今月の興味を持っていること
2022-11-20
~ 宍粟を歩いて制覇 ~
錦秋の秋、という言葉を実感する季節ですね
四方を山に囲まれた宍粟市ならではの秋の景色のなか、宍粟を歩いて制覇、
というしーたんチャンネルの番組に興味を持っています。
この番組はYoutubeにアップされているのを発見してから見始めました。
若いリポーターさんが通りすがりの市民と和やかに交流しながら、
目的地まで、ずんずん歩いて行かれるのを視聴するのは、
楽しくフレッシュな気持ちになれてお勧めです。
中高年にとってはレポーターさんの脚力は羨ましい限りですが、
「生活しやすい身体」のために必要な脚力は、というと
牛乳パックを1~2本持って15分続けて歩ければ大丈夫。
自宅から5~10分の距離にある、自販機やコンビニで、
飲み物を買って、家まで持ち帰るという生活行為を続けることで
充分健康習慣になります。
生活しやすい身体に必要な歩行能力について相談してください。
院長 稲用 博史
