いなもち医院便り
今月の興味を持っていること
連休も過ぎ、新緑から万緑に移り変わるこの時期、山を眺めるだけで
α脳波になりリフレッシュできますね。
α脳波は、いなもち医院便りスタートのころ最新の話題として何度も
紹介させて頂きましたが最近は自律神経が最新の話題となっています。
長い間、自律神経は交感神経・副交感神経の2つとされていましたが、
最近、交感神経と2つの副交感神経(おなか側と背中側)で3つに分
けて捉える自律神経の理論があると知り興味を持っています。
リハビリとの関係で、背中側の副交感神経が緊張していると、安心感・
安全感が損なわれやすい、という見解が気になりました。
安心感・安全感はリハビリには何より大切です。
ウォーターベッドで背中側をほぐしてからリハビリをするのが気に入っ
ておられる患者さんの感性に驚いた次第です。
この理論は1995年にイリノイ大学のS・ポージェス博士が唱えておられ
既に30年の臨床の積み重ねがあり、臨床心理士や耳鼻科で取り入れられ
ているそうです。
自律神経とリハビリの関係で勉強になり、医学は進歩し続けていると
実感しました。
院長 稲用 博史

今月の興味を持っていること
新年度がスタートしました。
以前は、この季節になると桜は美しく、前向きな気持ちや希望が感じられて
晴れ晴れしていました。
ただ、2年前から感染拡大防止が始まった時の気分が、続いているようで、
晴れ晴れという気分から少し距離があるように感じ、慢性化したストレスに
対策が必要だと考えています。
慢性化したストレスは、自律神経に負荷がかかり続けるので、体調だけで
なく気分を整えることが難しくなりますね。
気分転換というと、スポーツなど身体を動かす、おしゃべりや落語など笑う、
音楽を聴く、ドラマを見る、小説を読むなど非日常の感情体験をする、など
ですが、すべてに共通しているのが
浅くなった呼吸を深く大きくすること
だと気づきました。
深く呼、そして吸う この深呼吸をストレス解消のセルフケアとして歯磨き
のように習慣にすると、1ヶ月後、3ヶ月後、そして来年の今頃が楽しみだ
と思っています。
健康づくりに関係する深呼吸、リハビリへの応用も大切と考えています。

今月の興味を持っていること
今年も、そろそろ花粉症の季節となりました。
いよいよムズムズしてきたので、今の興味は花粉症です。
この2年間は、外出自粛のため、感染症予防の為とストレスが積み重
なっているからなのか、今年の花粉が多いためなのか、どちらにしろ
例年より症状が激しいように思います。
身の回りで今年初めて花粉症の辛さを知ったという話も聞きました。
標準的な花粉症治療では、症状が重くなる前になるべく身体に優しい
内服薬で予防的に対処するようになっています。
また今まであまり気にしていなかったのですが、治療薬と一緒にビタミ
ンCを内服すると楽になるように感じられました。
症状が楽になるように自分で工夫することをセルフメディケーションとい
うのですが、ビタミンCは食事や飲み物でもとることが出来るので、良
い方法ではないかと思っています。
また花粉症は慢性の症状なので、生活習慣の工夫などでも楽になる
方法はありそうですね。
お勧めのセルフメディケーションをされていたらぜひ聞かせて下さい。
楽しみにしています。
院長 稲用 博史

今月の興味を持っていること
今週の寒さは、さすがに驚きの寒さでしたね。
こんな時は、身体全体が寒さから身を守ろうとするので、 力が入って歩きにくさ
を実感します。
実は昨年の初夏に体調を崩した後、 短期間でこんなに下肢筋力が低下するの
か、とリアルに体験し、歩行解析に興味を持っています。
介護予防のチェックシートにも、歩行能力を問う質問がいくつかあります。
代表的なのは、15分以上続けて歩いていますか?なのですが、このままでは
15分以上歩くのが困難になってしまうと推測して、空き時間を見つけては
スクワットを続けています。
そのおかげで下肢筋力は戻り、歩行の見直しもしてみたところ、さらにいろいろ
な気づきがあったので筋力回復メニューを作成して取組み、2ヶ月程で元通りに
なってホッとしました。
15分以上続けて歩くことに不安があると思われる方は、
いつでも相談してください。
院長 稲用 博史

今月の興味を持っていること
お正月は、おせち料理と同じぐらい、お雑煮も楽しみの1つです。
お雑煮は、餅、具材、汁の3つそれぞれにこだわりがあって家庭や地域
ごとに千差万別です。
餅は、消化の良い炭水化物なので、年明けの寒い季節、脳や身体に
エネルギーを生み出します。
具材は、野菜、魚、肉、豆など、地元の海の物、山の物が選ばれていて、
タンパク質、ミネラル、ビタミンが含まれている食材になっていて、
消化を助け、細胞を作ってくれそうです。
最後の汁。ここに特に注目しました。
汁にはだしからとった旨味成分=アミノ酸がたっぷり含まれていて、
お雑煮の汁は、アミノ酸飲料しかもお椀に一杯だけなので、塩分の調節
もしやすそうだと改めて思いました。
毎年、当たり前に食べていたお雑煮ですが、ステイホームでいつもより
味わって食べたおかげでこんなにすごい食べ物だったのかと改めて
実感しました。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。
院長 稲用 博史
