いなもち医院便り
今月の興味を持っていること
秋らしさを感じることが増え、朝夕はすっかり涼しくなってきましたね。
朝晩と日中の気温差が大きいので、体調管理に十分気をつけてください。
ワクチン接種を行うことで感染を予防することができ、感染しても重症化をふ
せぐことが出来ますが、効果は100%得られる訳ではありません。
ですから、相手に感染させない、そして相手から感染されない、新型コロナ
ウイルスと特有の感染予防の徹底が大切になります。
感染経路に着目すると、いわゆる“3密”の状態でなければ空気感染リスク
はほとんど無く、90%以上は接触感染だと言われています。
したがって、お互いにマスクをする、手をよく洗うことが大切で、特に目・鼻・
口の粘膜を触る前には手をよく洗うことが大切なようです。
心がけましょう。

今月の興味を持っていること
立秋を過ぎて、朝夕は少しだけ過ごしやすさを感じています。
そうはいっても、まだまだ日中の暑さは厳しいまま。
こんな時期は何より睡眠が大切です。
睡眠は、気持ちよく寝付けると、それだけで質が上がると言われています。
そこで、私も医療者として、個人としていろいろと試してきました。
最近気に入っているのは、パッフェルベルのカノンという曲を小さな音で流し
ながら寝床に入るという方法です。
とてもゆったりした美しいメロディで、リラックスできます。
少し小さめの音にするのがコツで、眠りに入り始めると自然と音楽が遠のいて
いく感じになり、本当に気持ちよく入眠できます。
最近は、無料の動画でヒーリングミュージック、ヒーリンククラッシックなどリラッ
クスを促すための音楽がたくさん出回っていますから、ぜひお気に入りを見つけ
て試してみて下さい。
そして心がけてほしいのが
眠るために聴いているわけではない
というポイントです。
確かに、気持よく入眠するために聴いているのですが眠ろう眠ろうとすると緊張
が高まり自律神経は興奮し、脳内ホルモンはストレスモードになってしまいます
脳にとっては部屋の電気を落とし寝床に入って横になり、目を閉じて静かに過
ごしている状態は、眠っているのとほとんど同じ。
だから目を閉じて音楽を聴き始めたら、リラックスして音楽を聴き続けましょう。
そうすると、いつの間にか眠ってしまいます。
眠ろうとするのではなく、いつの間にか眠ってしまう。
この心地よさを味わい、質の良い睡眠で残暑の時期を乗り切りましょう。
院長 稲用博史

今月の興味を持っていること
いよいよ梅雨あけ、これから夏本番がやってきます。
最近、たまたま江戸時代から続く伝統的な方法で麦茶の焙煎をしている
映像を見る機会があり興味を持ったのですが、その時、いろいろな角度から、
麦茶の良さを再発見しました。
この夏は、ぜひ麦茶を飲もうと楽しみにしています。
まず麦茶はミネラルが豊富とよく言われますが、カリウム、カルシウム、リン、ナトリウム、
少量の亜鉛が含まれています。他には、ビオチンというビタミンが含まれていますし、
何より大きなメリットは、ノンカフェイン、ローカロリーというところです。
最近気になっているのは、この時期の熱中症予防と塩分摂取についてです。
高血圧の予防や、生活習慣病予防として2020年で、厚生労働省が1日摂取塩分として
目標にしているのが成人男性7.5g、成人女性6.5gとしています。
ですが、この季節は電解質が不足している熱中症のリスクが高まります。
予防策として、1リットルの水に小さじ1杯(5g)の塩分を溶かして、0.5%の食塩水を常備し、
それを朝、目覚めたときに一口飲んでみて、塩辛く感じたら電解質は充分、甘く美味しく
感じるなら電解質が不足していると判断します。電解質不足は熱中症のリスクを高めるの
で、0.5%塩水を50~100ml飲みましょうという情報がありました。実際に、熱中症予防飲料
OS1は約0.3%塩水に相当する電解質が入っているので家庭で出来る簡易な予防法だと
改めて感心しました。
麦茶に含まれているミネラルも電解質です。水の代わりに麦茶を
飲むことで電解質の不足を予防出来ていたとしたら、やっぱり夏は麦茶ですね!
院長 稲用博史

今月の興味を持っていること
5月の連休明け、体調を崩してしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
それにもかかわらず、たくさんの暖かいメッセージを頂き、また多方面にご理解ご協力を頂き
心よりお礼と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
ご心配をおかけしましたが、5月28日から、診療再開しています。
いつもの生活に戻り体調管理、コンディショニングについてより一層注意して過ごしています。
今回の体調悪化で、まず気づいたこと。それは今の69歳で体調を崩すと下肢筋力低下とい
う整形外科の常識を体験し、それが「想像以上に脚が弱くなったと感じる」ということでした。
どういうことかと言うと、療養し始めて3日目にトイレに行こうとして、ベッドから立ち上がり際に
ふらついたのが、今回の気づきの始まりでした。学生時代には、インフルエンザで1週間程度
ゴロゴロして過ごしても、そんな風に感じたことなど一度もなかったのでかなりショックでした。
「動ける身体を大切に」を、いなもち医院の今年の目標にしていますが、今回の体験から本当
に誰にとっても大切なテーマだと心底納得できたことは、大きな収穫だったと感じています。
いよいよ暑さの季節を前に、水分摂取と、下肢筋力が回復するちょうどいい活動量を心がけ
ながら、今回リハビリの大切さを実感できた経験を活かして診療に役立てたいと思います。
リハビリについて何でも相談してください。
院長 稲用博史

今月の興味をもっていること
宍粟市は新緑の季節真っ只中ですが、今年は梅雨と重なるそうで驚きました。
この時期になると、何もなくても毎日が壮快に感じられるのは四方の山々に育つ植物の
生命力が伝わってくるからじゃないかと毎年感じています。
それは、子供のころは、都会で暮らしていたからこそ実感することかもしれません。
宍粟市で生活するようになって、植物も生きているということをますます強く実感します。
それに、植物はじっと動かずに過ごしていますがストレスを感じるどころか私たちのストレス
も癒してくれるすごい存在ですね。動物からばかりでなく植物から学ぶ生き方もあるのかなと
この1年の移動の不自由さから、そんなことも思い浮かびました。
ところで、脳の脳梁膝下部という場所はネガティブ思考が起こる場所として特定されている
そうですが、緑の多い公園を90分散歩したあとには、血流量が減り活動も穏やかに、比較
実験として、高速道路やビル街を90分散歩した後には脳梁膝下部の血流や活動には特に
変化がないと確認されているそうです。植物の緑は脳を穏やかにしてくれる、納得です。
この季節が楽しみで、何もなくても爽快に過ごせるというのは錯覚ではなかったようですね。
以前、アルファー脳波と自然の風が作り出す木々の揺らぎを見ることをいなもち医院便りで
お伝えしたことがありました。ますます自然と私たちの脳との関係を興味深く感じています。
院長 稲用博史
