いなもち医院便り
今月の興味を持っていること
いよいよ梅雨あけ、これから夏本番がやってきます。
最近、たまたま江戸時代から続く伝統的な方法で麦茶の焙煎をしている
映像を見る機会があり興味を持ったのですが、その時、いろいろな角度から、
麦茶の良さを再発見しました。
この夏は、ぜひ麦茶を飲もうと楽しみにしています。
まず麦茶はミネラルが豊富とよく言われますが、カリウム、カルシウム、リン、ナトリウム、
少量の亜鉛が含まれています。他には、ビオチンというビタミンが含まれていますし、
何より大きなメリットは、ノンカフェイン、ローカロリーというところです。
最近気になっているのは、この時期の熱中症予防と塩分摂取についてです。
高血圧の予防や、生活習慣病予防として2020年で、厚生労働省が1日摂取塩分として
目標にしているのが成人男性7.5g、成人女性6.5gとしています。
ですが、この季節は電解質が不足している熱中症のリスクが高まります。
予防策として、1リットルの水に小さじ1杯(5g)の塩分を溶かして、0.5%の食塩水を常備し、
それを朝、目覚めたときに一口飲んでみて、塩辛く感じたら電解質は充分、甘く美味しく
感じるなら電解質が不足していると判断します。電解質不足は熱中症のリスクを高めるの
で、0.5%塩水を50~100ml飲みましょうという情報がありました。実際に、熱中症予防飲料
OS1は約0.3%塩水に相当する電解質が入っているので家庭で出来る簡易な予防法だと
改めて感心しました。
麦茶に含まれているミネラルも電解質です。水の代わりに麦茶を
飲むことで電解質の不足を予防出来ていたとしたら、やっぱり夏は麦茶ですね!
院長 稲用博史

今月の興味を持っていること
5月の連休明け、体調を崩してしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
それにもかかわらず、たくさんの暖かいメッセージを頂き、また多方面にご理解ご協力を頂き
心よりお礼と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
ご心配をおかけしましたが、5月28日から、診療再開しています。
いつもの生活に戻り体調管理、コンディショニングについてより一層注意して過ごしています。
今回の体調悪化で、まず気づいたこと。それは今の69歳で体調を崩すと下肢筋力低下とい
う整形外科の常識を体験し、それが「想像以上に脚が弱くなったと感じる」ということでした。
どういうことかと言うと、療養し始めて3日目にトイレに行こうとして、ベッドから立ち上がり際に
ふらついたのが、今回の気づきの始まりでした。学生時代には、インフルエンザで1週間程度
ゴロゴロして過ごしても、そんな風に感じたことなど一度もなかったのでかなりショックでした。
「動ける身体を大切に」を、いなもち医院の今年の目標にしていますが、今回の体験から本当
に誰にとっても大切なテーマだと心底納得できたことは、大きな収穫だったと感じています。
いよいよ暑さの季節を前に、水分摂取と、下肢筋力が回復するちょうどいい活動量を心がけ
ながら、今回リハビリの大切さを実感できた経験を活かして診療に役立てたいと思います。
リハビリについて何でも相談してください。
院長 稲用博史

今月の興味をもっていること
宍粟市は新緑の季節真っ只中ですが、今年は梅雨と重なるそうで驚きました。
この時期になると、何もなくても毎日が壮快に感じられるのは四方の山々に育つ植物の
生命力が伝わってくるからじゃないかと毎年感じています。
それは、子供のころは、都会で暮らしていたからこそ実感することかもしれません。
宍粟市で生活するようになって、植物も生きているということをますます強く実感します。
それに、植物はじっと動かずに過ごしていますがストレスを感じるどころか私たちのストレス
も癒してくれるすごい存在ですね。動物からばかりでなく植物から学ぶ生き方もあるのかなと
この1年の移動の不自由さから、そんなことも思い浮かびました。
ところで、脳の脳梁膝下部という場所はネガティブ思考が起こる場所として特定されている
そうですが、緑の多い公園を90分散歩したあとには、血流量が減り活動も穏やかに、比較
実験として、高速道路やビル街を90分散歩した後には脳梁膝下部の血流や活動には特に
変化がないと確認されているそうです。植物の緑は脳を穏やかにしてくれる、納得です。
この季節が楽しみで、何もなくても爽快に過ごせるというのは錯覚ではなかったようですね。
以前、アルファー脳波と自然の風が作り出す木々の揺らぎを見ることをいなもち医院便りで
お伝えしたことがありました。ますます自然と私たちの脳との関係を興味深く感じています。
院長 稲用博史

今月の興味を持っていること
新年度がスタートして、半月が過ぎ、少しほっとした空気になってきたころですね。
毎日届く、郵便に、関係する団体の月刊誌や広報誌があるのですが、今年は日本薬剤師会
の表紙に大きく記載されていた「健康づくりは地域づくり」という言葉が目に留まりました。
経済が成り立たないと、生活が成り立たない、地域が成り立たないという報道で、またGo To
が検討されていますが、昨年、とにかく、働く人としてもお客さんとしても、元気に動ける健康な
人が経済を支えているのだと実感したのは、見ようとしなくても目に入ってくるTV映像でした。
そんな1年を過ごした後に「健康づくりは地域づくり」という言葉は本当に響きました。
元気に働く人、元気に活動する人、を支える健康づくり
↓
経済の循環が成立する
↓
関わる人の生活が成立する
↓
地域がコミュニティとして成立する
地域づくりの出発は、健康づくりだったと気づける、本当にいい言葉に出会えました。
